Believe againが好きな理由を考えてみた

劇場版 挿入歌シングル第3弾試聴動画「Believe again／Brightest Melody／Over The Next Rainbow」

先週の劇場版感想記事で批判的なことも書くとか書いてたけど批判的なことしか書いてなかったことに気がついたのは公開数日後でしたハイ。
なんで今回は好意的な記事にしようと思います。

ネタにするのはSaint Snowの新曲「Believe again」でございます。
個人的に劇場版の曲で一番のお気に入りなんで、なぜこれが私の琴線に触れたのかをできるだけ客観的に紐解いてみます。

結論から言うと、Saint Snowのストーリーが分かりやすいからこれが一番の理由です。

まず前半、三年生が抜けたことでどうにもおぼつかないAqoursはSaint Snowに
「今の自分らぶっちゃけどうですか」
と問いかけます。

すると聖良は
「ラブライブ優勝の時が１００とするなら今のAqoursは３０、いや２０点だわ」
「三年生が抜けた不安からパフォーマンス落ちてますね」
みたいなことを言います。

それを言われたルビィは……

「じゃあどうしたら……」

と理亞の地雷を盛大に踏み抜くわけですね。

「そんなの、自分で考えなきゃわからないじゃない！！！」

「姉さま達はもう、いないのよ！！！！！」

Saint Snowは続ける、と決めたはいいものの、新しいメンバー集めやらなんやらがうまくいかない理亞。
三年生がいなくなったとはいえ、まだ６人いるAqoursと違い理亞はもうたった一人。

Aqours以上に、三年生の卒業による影響を強く感じていたことでしょう。

なんかよく分からないけど、理亞は悩んでいるらしい。
という問題がここで描写されたことになりますね、起承転結で言う起に当たるシーンです。

「ラブライブは、遊びじゃない……」
と気弱にルビィにぼやく理亞は、とても脆く見えます。

そこから舞台は鞠莉母とのシーンへ。
音信不通で行方不明(実際はそんなことはなかった)三年生を探しに行くべきか、
でもライブもしなきゃいけないし…

と悩むAqoursに聖良は
「どっちにしても一度、三年生とはちゃんと話をするべきです」
と助言。

この後すぐに浮かない顔をした理亞とルビィのカットが続いて流れます。
細かな差はありますが、今の理亞とルビィ(Aqours)が抱えている問題は似ているという描写だと思います。

同時に両者とも同じようなレベルにいることもわかります。

それからイタリアで本当に大切なものはなんなのかを”なんとなく”掴んだAqoursは日本に帰ってきます。
因みにその間に理亞は新しいメンバーに「やっぱついていけないゴメン無理」と脱退宣言されて凹んでます。

その直後、理亞をAqoursに入れたほうがいいんじゃないかという話が突然舞い込んできます。
しかしこれをルビィは一蹴。

「三年生が卒業したからって、すべてが消えるわけじゃない」
「きっとそれに理亞ちゃんは気づいていないんだと思う」

……とかたしかそんな感じのセリフだった気がする。この辺記憶が曖昧だからニュアンスが違うかもしれない。

じゃあ理亞ちゃんにそれを気づかせてあげよう、夢を叶えさせてあげようよってことでAqoursは
Saint Snowのためのラブライブ決勝戦の再演を画策します。

こんなことを言えるのはイタリアでAqoursが成長して前進できたから。
前までは同じくらいのレベルだった理亞を、ルビィ(Aqours)が引っ張り上げる構図ですね。

場面変わって函館で走り込み中の理亞。

自分のミスのせいで、
優勝候補とまで言われながら、
予選で敗退し、
ラブライブ優勝という夢を叶えられなかったことをものすごく引きずっていた理亞。

同じものを追いかけようと強く思うばかりに空回りして、
どうにもできなくてそんな想いが爆発して泣きながら走る理亞。

ここで問題の本質、中身が明らかにされます。

そうやって問題の全容が出揃ったら間髪入れずに聖良が理亞へラブライブ決勝戦で着るはずだった衣装を手渡し、
Aqoursと共にここにいる人だけのラブライブ決勝戦の再演をする、と。

「甘えてちゃだめだよ、理亞ちゃん」
「ラブライブは、遊びじゃない！」

ルビィの後押しも受けて、そんなタイミングで新曲の

Believe again

ですよ。盛り上がるなというほうが無理ですよね。

それが終わり次第、聖良からラブライブ決勝戦が終わったら伝えようと思っていたことを伝えられ、
ようやく大事なことに気がつけた理亞。

いやーよかったよかっためでたしめでたし。完。

……あれ、問題解決しちゃったな。
Brightest Melodyの存在意義が怪しくなってきたぞ。

でも一応イタリアでなんとなく掴んだものを千歌が確かなものとして捉えるために必要だったので大丈夫、大丈夫です。多分。

とまぁごちゃごちゃ書くと長ったらしく感じますが、
Saint Snowが出てくる時間はものすごく短いです。濃いのであんまりそんな感じしませんけど。

前半はAqoursの話ついでに映りますし、
イタリアから帰ってきて１０分で理亞がAqoursに騒動が始まり、そこから５分でBelieve againが始まりますからね。
ものっすごい尺が短いです、ほんとに。

しかしその分ものすごいシンプルにまとめられていて、

なんか悩んでます！
↓
こういうことで悩んでたんです！
↓
友達と姉に大事なことを教えてもらいました！
↓
解決しました！

という感じです。いやほんとに。描写が少なくて限られてて分かりやすいんで誰でも初見でするっと理解できたと思います。
Saint Snowはもうアニメ二期で取り上げてるんでいちいち説明を挟む必要もないですし。

そんな感じで、

とにかくシンプル！

分かりやすい！！

あと曲がいい！！！

まどろっこしくない！！！！

なので、大好きです。地元補正もありますけど。
決して本編がまどろっこしいとかそういうことは言ってませんよホントダヨ。

問題を挙げるとするなら、Believe againの印象があまりにも濃すぎてそこから先の印象が薄れることですかね。