CYaRon!のレポを書く日のはずだった。
2018年9月9日に撮った写真。
この日はGuilty Kissのユニットファンミーティングが行われる“はずだった”日でした。
この数日前に起きた地震の影響でこの公演は中止となったのです。
その数ヶ月後に旭川で振替公演が行われたのですが。
今日、政府から発令されたイベントの自粛の文言の影響で数え切れないほどの公演の中止、延期が発表されました。
あまりにも辛い光景だった。
もう何度もイベントに行ってるから、
数日前にイベントがあったばかりだから、
実際にイベントが中止になった経験があるから、
その時の、心が空っぽになってしまったような感覚は嫌というほどよくわかるのだ。
こんなときにイベントに参加するのはおかしいとか、
政府の対応が後手に回りすぎではないかとかそういう話ではない。
つらいんだよ。
今が1番つらいわけじゃないのが尚更だよ。
だってまだ実感を伴ってないから。
公演があるはずだった日が近づいてきてるのに荷造りも何もしないで寝て、
当日に普通に起きて、会場にも行かずにぼんやりと過ごして、昼頃になってようやく分かるんだよ。
「なくなったんだ」って。
私はあるはずだった日にニトリ文化ホールに行った。
時計は地震があった時刻で止まってた。多分今もまだ同じ時刻を指し示したまま止まってると思う。
その場には私と同じ考えで来た人も何人かいた。
話もした。
みんな同じような顔をしていた。
先行きは真っ暗でどうなって行くのかも何も分からなくて。
今全国的に数え切れないほどの人が同じ思いを味わっているという現実を「私には関係ないし」と割り切れるほど感受性の低い人間じゃないんだよ私は。
数日前の福岡、めちゃくちゃ楽しかったんだよ。
友達と一緒に行ったよ。美味しいものたくさん食べて、観光もしたよ。ライブだって……楽しかったんだよ……。
みんなが、私と同じくらいに楽しむはずだったあまりにも多くのものが、この数時間でみんなみんな消えた。
消えてしまった。
そこで体験するはずだったものは全てなかったことになった。
その現実が、
ただひたすらに辛い。