日常と非日常の境目
いつだってここにいたいとは思わないけれど、
いつだってここに来たいとは思う。
9月19日から22日までのまるまる四日間、なんと3泊4日の沼津旅に行ってまいりました。
沼津に来るのもこれで4回目となります。
流石に駅前の風景を見た時の感想も
「おぉ〜!!」という感じよりは、
「戻ってきたな…またここに…」みたいな、うんとても不思議な感覚に陥りますね。
今回のお宿はセントホテル沼津さんを利用させていただきました。
初めて見るレトロな自販機、思わず撮ってしまった。
風呂のお湯を抜くと水が溢れるとか冷蔵庫の電源が入らないとかまぁ色々ありましたが別に許容範囲だったので話のネタになるくらいならいいかな。安いし。
今回の旅の趣旨は特に決めていたわけでは無かったんですが、自然と観光よりかは時間的に余裕を持たせて飲み食いの方に集中させたような形に仕上がりました。結果的にね。
魚がし鮨さんとか、
やば珈琲さんの
ナポリタンとか、
いつもの301餃子さんとか、
浜忠さんとかね。
忘れちゃいけない、静岡といえばさわやかのハンバーグにも行ってきましたよ。
去年も同じような時期に沼津を訪れましたが、その時は梨子とルビィの誕生日の週より一週間早い時に行ったんですよね。
理由は単純に「混んでそう」というただそれだけですが。
今回は敢えて激混みが予想される誕生日当日の四連休真っ只中に突っ込んでみました。
まーまーまぁ、実際行ってみるとすごかったですよ、誕生日というのは。
街全体がお祝いムード通り越して人の多さも相まってもはやちょっとしたお祭りのようです。
元々観光地であることもあるのにそこにオタクも流れ込んでるので非常に大変なことになっておりました。
こりゃそれなりに合間を縫うようなスケジュール立てられなかった人はひどい目にあっただろう…
実際問題収束してるのかどうかはもう別問題になりつつあるコロナ騒動ですが、
なんとなく雰囲気が「今なら動いても大丈夫なような気がする」みたいなふわーっとした感じになってから初のAqoursメンバーの誕生日、やはり色々と溜まっているものがあるのは間違いないようでみんな心なしかウキウキしていたような気がします。
何せ今回は時間にとても余裕がある旅行だったので、いつもとは違う動き方もできて新鮮でした。
富士山の五合目までバイクに乗せてもらって行ったりしましたよ。
夏の格好で。死ぬほど寒かった。
五合目まで行ったのに雲の真っ只中で何にも見えなかったのほんとに笑うしかなかった。
富士山の斜面を雲が登っていくのが目で見えたりもしました。
でもとにかく寒かったので1時間近くかけて沼津から来たのに五合目の滞在時間数分ですぐ下山しました。
今思い返せば何やってんだか訳のわからないことをしてますがなんだかんだで楽しかったので、いいんじゃないかな!!!
今回発掘した中で一番印象に残ってるのはBAR、ねこと白鳥さんでしたね。
フォロワーの行きつけなのをいいことに入ってみました。
そもそもバーとかいう空間に入ったこと自体なかったのでこれが初経験となりましたが、どっぷり24時まで居座ってしまいました。
今回の旅の連れ添い人であるHさんと行程が噛み合ったAさんと同席。
すっきりさわやかで飲みやすい西浦のレモンを使った約束のレモンサワー、
曜ちゃんの応援メニューのうみいろソーダ、
ルビィちゃんの応援メニューのエルペケーニョディアブロをちびちび飲みながら3時間近く話し続けてました。ボリューム抑えめでね。
元々私は根暗な方なのでこういう空間はとても落ち着けました…これなら一人でも入れそう。
結構お気に入りの場所になりました。
あと、ルビィちゃんの「かわいい‼︎クリームソーダ」なるものがあったので注文したのですが売り切れてしまっていたらしく。
閉店30分前に店員さんが
「今ちょうど一人生まれたのですがいかがですか?」
と聞いてきたので生まれたとはなんぞやと思いつつせっかくなので頼んでみると…
可愛い。なるほどたしかにこれは作るの大変そう。
店員さん曰く「生まれたての子は肌がいいんです」とのこと。
…。
いや食べづらいわ!!!
とはいえにらめっこしてても仕方がないので、
食べました。
おいしかったです。
とまぁ、その他にも色んなもの食べたり飲んだり行ったりとバイクの後ろに乗せてもらい練り歩く、いや練り走った4日間。
今回の旅は今までとはだいぶ違う感覚を抱きながら沼津という地を観光していました。
いや、沼津に限らず羽田空港の往復もかな。
いつもなら少なからず非日常感を噛みしめながら旅をしているのですが、
今回に至っては羽田空港に降り立って沼津駅まで電車を乗り継ぎ、ホテルに荷物を預けたあたりから何故だかまるでそこにいるのが普通であるかのような、不思議な感覚を覚えました。
この感覚は最後の帰る日、電車に揺られ東海道線を走り、京王線に乗り換えてもまだ続いていて。
自分がそこにいるということに疑問がないというか、そういうものであるということを自分が受け入れている。
考えてみれば当然かもしれなくて、人間というのは慣れる生き物です。
私はおよそ普通の人に比べれば飛行機に乗りすぎているし、キャリーを引きながら電車を乗り継いだりするのももう慣れっこです。
だからもう非日常の感覚は沼津や東京では感じることはできなくなりつつあります。
でも、だからといって飽きたとかそういうことではなくて。
これが私にとっての新しい日常なのかもしれないなって。
私は旅をするのが好き。
普段会えない人と出会って、色んな話をするのが好き。
普段行かないところに行って、カメラのシャッターを切るのが好き。
でもミラーレスで撮った写真はサイズが大きすぎてブログに貼り付けられなかったり…ってそれはどうでも良くて。
そういう色んなことが、私の人生の一部になりつつある。
機会というか、いい感じに空き時間ができたので内浦の海を眺めながらAqoursの曲を聴いて見ました。
聴いたのは「Fantastic Departure」
無観客配信ライブでさえ中止になり、来年に持ち越されたドームツアーのための曲。
街を抜けたら 青い海が見えてくると
そう君は知ってるね ああ知ってる
っていう出だしの歌詞が、好きなんですよね。
沼津から内浦方面に抜けてくる時のロケーションが、まさにこの歌詞の通りなので。
曲っていうのは、それ単体でも素晴らしいものだと思うんですが。
私は思い出の受け皿にもなり得る存在だと思っていまして。
ライブで得た感動、現地での思い出、そんな色んなものを、曲は丸ごと抱きしめて記憶してくれる。
聞くたびに、思い出させてくれる。
でも受け皿になれるのは曲だけじゃない、
今こうして立っているこの場所そのものもそうなんだな。
と。
そんなことを、海を眺め思いながら聴いていました。
これから先も色んな思い出を重ねていきたい。
自分の人生、もっと楽しいものにしていきたい。
…さて、
次は、いつ、どこへ行こうか?